よくあるご質問についてまとめています
杖術は形武道であり、体力・性別・年齢に関係なく誰でも稽古する事が出来ます。
杖術を稽古する事によって、精神の修養と身体の錬磨という効果があります。
現代社会において、特に近年、色々な形で人間の弱い部分が顕在化されています。
学校・一般社会を問わず、いじめや登校・出社拒否の問題、社会に於いては傷害や窃盗、詐欺、贈収賄、その他犯罪行為のニュースが絶える日はありません。
杖術は形武道であり、相手を理解し、敬い、信じなければ上達するものではありません。
杖術を稽古する事によって、自然と「仁義礼智信勇」の所謂「六徳」が備わります。
また、杖術の稽古を続けていくためには「厳」の精神が必要であり、自分を厳しく律する心が養われます。
身体的にも、反復して行う基本技の稽古は有酸素運動と筋力の向上を図る事が出来、身体能力の向上や健康・美容に効果があります。
形稽古においては、指導者から示された形を覚え頭の中で反復し、自分で繰り返し稽古する事によって、右脳を活性化させし、注意力・集中力を向上させます。
もちろん武道として、相手との間合い・タイミングを計ったり、体捌きや体のコントロール、気合の発声が必要になりますので、護身に役立ちます。
神道夢想流杖術には、多くの形があり非常に系統立った稽古体系となっています。
体力・レベルに応じた指導で、武道・スポーツ未経験の方でも無理なく稽古する事が出来ます。
また進歩に応じて、形も増えていき、昇級・昇段や試合に出る事も出来ますので、目標を持って楽しく稽古する事が出来ます。
杖術は形武道であり、基本技と形の反復練習が主な稽古となります。
従って、通常は「乱取り」や「自由組手」のような稽古は行われないのが普通です。
そういった意味では、他の武道や格闘技に比べて怪我をする確率は非常に低いと言えます。
しかし、あくまで杖術は武道ですので、気を抜いた稽古やふざけた態度で稽古を行うと大怪我をするケースも考えられます。
また、自分が怪我をしない事は勿論、相手にも怪我をさせないために正しい指導者の下で、最大限の集中力を持って稽古する事が必要となります。
楽しく自分の技を磨いていく稽古も、間違った方法で行えば非常に危険な稽古となりうるのです。
杖術の稽古を行う時には、通常、上は道着・下は袴で稽古します。
ただし、最初の頃は運動の出来る服装でかまいません。
稽古に慣れてから、指導者に相談の上、胴着・袴を揃えられても大丈夫です。
それ以外には、杖と太刀(大太刀・小太刀)が必要になってきますが、当初は道場で借りて稽古する事も可能です。
杖と木刀は白樫の物が望まれます。
なお、太刀には鍔が必要になります。
道着・袴につきましては、高級な物は1万円〜2万円を超える物もありますが、通常は胴着が3,000円〜8,000円、袴が4,000円〜10,000円あれば充分な物が入手出来ます。
上下セットで割安に販売されている物もあるようです。
杖は3,000円〜4,000円、大太刀は3,000円〜4,000円、小太刀は1,500円〜2,000円、木刀用の鍔は100円〜5,000円程度です。
可能な道場もあります。詳しくはそれぞれの道場にお問い合わせ下さい。
併伝武術には杖術の体捌き・間合いの見切りが必要であり、杖術の上達に沿って学ぶものとなりますので、原則として併伝武術だけを稽古される事は出来ません。